看護師 転職の質問をしたい!
DNAの基本構造はすべての生物に共通だといっても、1つの細胞のなかに2種類以上の異なる種の核と細胞質が同居したら、うまく機能するとは考えられない。
だからこそSFとしては面白いわけだが、実際のクローン動物の研究では、ネズミの細胞から核を取り出して同じ種類のネズミの細胞のなかに入れてみる、という形で発生の実験などが行われる。
それでは、ジュラシック・パーク的技術の現状はどうなのか。
ひとくちにいえば「クローン牛まで誕生しているように、技術的にはコピー(クローン)生物の誕生は十分可能だが、そのための条件は厳しい」のが現状である。
どういうことか、いくつかの動物実験の結果から見てみよう。
いままでのところ、多くの研究者たちによる確認実験にも成功して、科学的に間違いない現象と認められている代表例は、アフリカツメガエルというカエルのコピーを作り出した研究である。
アフリカツメガエルのオタマジャクシの小腸の上皮細胞に、ごく細いガラス管を差し込んで、DNAがつつみ込まれている核を傷つけないように吸い出す。
別のカエルから未受精卵を取り出して、紫外線を当てて核を壊したあと、前述の核を注入して融合させてやる。
つまり、DNAを入れ換えた卵を作ったわけで、この″合成卵(人工卵?)″を培養してやると細胞分裂がはじまり、やがてある割合でオタマジャクシとなって大人のカエルにまで育った。
小腸の細胞を提供したカエルのコピー・ガエルだから、遺伝子的にはクローン・ガエルというわけである。
このように、受精卵または未受精卵から核を抜き取ったあとに、別の細胞から取り出した核を移植して、その遺伝子をもつ生物を発生させる技術を「核移植クローン」と呼んでいる。
アフリカツメガエルに続いて、ネズミ(マウス)でも同様にコピーに成功したとの研究報告が出されたが、他の研究者によって確認されていない。
再現試験または追試で確かめられていないので、もとの研究には信頼性がないという評価で止まっている。
それ以来、ネズミなどの哨乳類では「身体から取った細胞の核」から動物を再生するのに成功していないのが現状だ。
体細胞と生殖細胞の違いのである。
しかし、身体の一部から取った体細胞に代わって、受精した直後の受精卵や細胞分裂をはじめたばかりの旺から取った生殖細胞を使うと、話がだいぶ変わってくる。
受精して4個から16個ほどに分割した旺細胞の1つから核を抜き取って、別の卵細胞に入れてやる手法では、多くの成功例がある。
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